ボクシング

hibi2tiyo2007-10-18





ここ両日、テレビをつけると亀田ボクサー親子のことがどこかで繰り返し放映。
ボクシングには興味の無い自分としては、見なくてもよいのだけれど
つい見てしまう。亀田さんの父さんは、優しい、甘いな〜と思う。
亀田兄弟にとっては、とてもとても、いいお父さんなのでしょうね。
家では多分、お母さん役も精一杯果たしてたのだろうなと思ってしまう。
でも、リングの上では18歳とはいえ、プロでしょ。
最低のルールを厳しく教え、負けることの厳しさを教えるのが
トレーナーとしての役目でしょうけど、親としての理屈抜きの愛のほうが先立ったかね
18才の亀田君には、マスコミに踊らされること無く、地道な訓練・健闘を願う。


ボクシングといえば、我が家の息子達の、内一人の子供の頃を思い出す。
本さえ与えていれば、何の世話も要らぬ子供ゆえ、色が白く(今は昔のこと也)
おまけに、小柄ときてるものだから、当世風に言うならば”いじめられっ子”
だったらしい(本人曰く)。それで中学生の時「これじゃいかん、強くならなきゃ」と
発奮し、「あしたのジョー」のマンガの主人公、矢吹丈と首っ引きで、ジョーが
本格的におっちゃんからボクシングの伝授を受ける順番どうりに、自己流で
マンガ矢吹丈流の練習?まねを始めた。
1.布切れを、色々縫い合わせてサンドバックを自分で作った。
  おもちゃまがいのグローブで繰り返し叩いていたが、しょっちゅう破れ
  こちとら、その度おかしくて笑っちゃったこと
2.くそ暑い夏に、2階の子供部屋で(その頃は2階建借家)で
  石油ストーブを引っ張り出し焚いて、頭から毛布をすっぽり被り、汗の塊
  みたいになって、延々と、ストーブの傍で、ジイッーとしてた。
  少々のことには驚かない自分もその時ばかりは「あんた、なにしてんの!」  
  と、驚きあきれ、開いた口が閉まらなかったのを思い出す。
  そのとき、毛布を被った息子は「ホットイテ」と言ったことまで。
で、大人になってから、息子が話す、思い出話の中に、次のような話がある。
「中学同学年の中のボスから、しつこく絡まれた時、受けて立った。
そうこうするうち殴り合いの喧嘩になり、お互いボコボコになったけど
最終的には、自分が相手を殴り伏してしまった。その時の学年の連中の顔つきとか
雰囲気は今だ記憶に鮮明に残っている。それ以後、一目置かれ
いじめられることは無く、ヒーローの如くなった。腕っ節が強くなったのも
ジョーのお陰」と。本人談。でアリマス。
いや〜、親は社会の中で悪戦苦闘、切磋琢磨してたけど、子供も子供なりに
子供の世界があるのですよね。
親の意など、どこ吹く風の我息子にくらべれば、親の意のままに行動する
亀田兄弟は、考えようによっては実に素直な、いい息子さんたちですよ。



まもなくNHKで藤沢周平さん原作の「風の果て」が始まります。
↑は「風の果て」上・下巻・1年ほど前に読みました。最初は人物像が多彩で
読むのに気骨が折れたけど、人間関係が理解できるにつれ読み応え十分でした
ブックカバーはお気に入りの木綿のカバーです。手触り柔らかく、本を手に持った
瞬間からら幸せ感一杯です。
今、放映始まりました。ここで。