藤沢周平

hibi2tiyo2007-07-29

平成15年夏の夜、漫然とテレビを見ていた。時代劇が映っていた。本来なら時代劇は全くお呼びでないので直ぐチャンネルを変えるのだけれど、なぜかやはり漫然と見ていた。そのうち、この時代劇は目も腰も据えて見なきゃいかん、と、息をするのも忘れて見たのだけれど、それは計7回放送の内の2回目分で、後3,4,5,6,7回と毎週、金曜日を待ちに待って時代劇を凝視した。
7回目最終回を見終わったとき、この時代劇の原作者が藤沢周平さんであることが鮮烈に、胸にも頭にも金字塔のように打ち込まれてしまった。本の題名蝉しぐれ藤沢周平さんは平成9年1月に亡くなりました。昭和2年12月に山形県で生まれましたので69年の生涯でした。藤沢さん死去のニュースは、当時藤沢さんの本を1冊も読んでいなかった自分にとってもそれなりに何故か衝撃で有った記憶があります。ドラマが終了したあと
蝉しぐれ」の文庫本を買いました。読み出したらやめられず一晩中読み続け朝になり、慌てて会社に出勤したのを思い出す。それから藤沢周平さんにとりつかれ今数えてみたら文庫本が46冊。その殆どが、1冊の中に短編がびっしりなので、執筆数としては膨大なものになる。あと10冊余購入していないのだけど、あえて買わず読まずに残している。それ以上藤沢さんの本が出てこないことを思うとどうにも寂しくてやりきれないので、今購入している本を再読再読を繰り返している。何度読んでも読み飽きることが無い。
藤沢周平さんの本なしでは生きてはいけない自分!になってしまっているのが切ない。でも本日我慢できずに写真の文庫本を買ってしまいました。「長門の守の陰謀」中にはは6編の短編文庫本。先の楽しみが1冊減ります。あ〜あ〜。ついでに「風林火山」後編も購入。  テレビでは参院選の結果を議員達とマスコミ進行係がああでもない、こうでもないと口角泡をとばしているけれど、我我ひとりひとりが学びに学んで見極め、小さなことからでも実行していくしか方法が無いのではと議論を聞けば聞くほど考えてしまう。 テレビ口論聴ききつつ!セカラシカ!以外の感想なし。