藤沢周平文庫本(11)「闇の歯車」(12)「闇の穴」「胡蝶蘭」「手提げ」

hibi2tiyo2009-07-02

今日は雨がやんだ。さわやかな1日だった。
(Rain stopped today.It was a fresh day.)
ここ1ヶ月ほど市内にも新インフルエンザが発生したり、雨だったりで
極力自宅に引きこもり現象を継続した。その間に読んだ藤沢周平の文庫本下記。

11.「闇の歯車」   再読
長編小説
昭和51年 新秋号  「別冊小説現代」の雑誌に掲載されたときは
『狐はたそがれに踊る』という題だったが
昭和52年 1月 講談社から文庫本で刊行されたとき「闇の歯車」に改題。
     
昔、大金の押し込み強盗を働き逃げ通してた男が
境遇は違うがそれぞれお金に窮してる4人の男達に
それぞれの境遇の弱みに付け込んで、4人行きつけの居酒屋で押し込み強盗の
たくらみに誘い込む話。4人中2人は死に、誘った男は縄に係り
2名はかろうじてシャバに。誘った男は仲間のことは一切ばらさない。
内容は下記の4副題に。
50.「誘う男」
   「酒亭おかめ」
   「押し込み」
   「ちぎれた鎖」

理屈ぬきに、面白い。それぞれの事情が身につまされる話。

12.「闇の穴」   3読目
昭和52年2月 立風書房より単行本
昭和60年9月 新潮社文庫刊行
写真の本は
平成20年8月 新潮社文庫 代44刷目 改版の文庫本
        (文字が大きく読みやすくなりました)と帯に記載してある。
下記7編の短編小説集。
51.「夜が軋む」(よるがきしむ)
   東北雪国の幽玄的な不思議な民話のような不思議な話。
52.「小川の辺
   子供の頃兄妹のように育った男女のなんとも胸が熱くなる話。
53.「閉ざされた口」   偶然、人殺しを見てしまった子供が、しゃべれなくなる話。
54.「木綿触れ」
   倹約令の中、夫婦共々やっとのおもいで、妻に絹の着物を作り
   それを妻が着て、法事に出たがため不幸な出来事に落ちていく。
55.「闇の穴」
56.「狂気」
   ふとした偶然で、女の子を人攫いから助け、女の子を抱いたがゆえに
   思いもかけない狂気の穴に滑り込んでしまう名も財もある商家の男の話。
57.「荒れ野」
   修行中の若僧が、荒れ野の1軒屋で出会うなんとも不思議な鬼女との話。
   東北民話のような不思議な幽玄の世界に浸れる物語。
この頃の藤沢周平さんの本は闇のつく題が3冊も。
「闇の梯子」「闇の歯車」「闇の穴」と。
自分は今まで掲載した12冊文庫の中では、この「闇の穴」がお気に入りです。
短編7編それぞれ記憶に残るいかにも不思議な小説的な雰囲気の内容なのです。
↓この1年365日目を無事迎えられたことの記念に戴いたお気に入りを
連日眺めすがめつしながら、今日は天気も良く、徹底的に掃除機をかけた。
5分しちゃ、10分休みで・・・で休んでるときテレビで偶然動物園の猿の
ニュースが。その動物園の猿は、お客さんが飴やパンを投げ与えるので
凄いメタボになって動きながら休んでばかりいるので、全体に網をかけスペース
を広くした・・・と。
慌てて立ち上がり(猿と同じじゃイカンバイ)と、
休まず、休まず我慢して連続掃除機をかけた。

リバーシブルになってます。凄くおしゃれ。
鍵、携帯を下げるチェーンまでついてる。